奄美群島国立公園は鹿児島県南部に位置している国立公園です。奄美群島国立公園に含まれている海域には複数の島がありますが、奄美大島が公園内にある一番大きな島です。本州4島を除けば日本で5番目に大きい島でもあります。その他に、加計呂麻島や請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島などの島で奄美群島国立公園は構成されています。奄美群島が国立公園に指定されたのは平成29年3月7日のことで、2010年代の後半のことです。奄美群島国立公園に指定された地域には多様な自然環境が残されていて、この場所でしか見られないような希少な生態系や、文化景観が残されていることも、国立公園に指定された理由です。奄美群島国立公園は非常に広い範囲を含む国立公園で陸域全体の面積は42181haです。33082haの海域も国立公園に指定されていて、陸と海の両方に貴重な自然が残されています。
奄美群島国立公園は非常に多様で希少な動物が生息している地域です。鳥類ではルリカケスがこの地域に住む代表的な生物です。リルカケスは古代からこの地域に住んでいたとされる鳥で、依存種として知られています。アマミヤマシギやオーストンオオアカゲラ、オオトラツグミなどの鳥類もこの地域で見ることができる鳥ですが、いずれも絶滅危惧種に指定されている希少な鳥です。哺乳類では、特別天然記念物であるアマミノクロウサギを見ることができます。アマミトゲネズミとケナガネズミは、絶滅危惧種に指定されている貴重な動物です。爬虫類・両生類も豊富な種類の生物が生息していて、ハブやアマミイシカワガエル、オットンガエルなどがこの地域で見ることができる貴重な生物です。魚類で有名なのはリュウキュウアユで、絶滅の危険がある非常に貴重な魚です。海域ではサンゴ礁を見ることもできます。
奄美群島にはおよそ120種類を超える多様な植物が生息しています。奄美大島に自生している常緑広葉樹林は、亜熱帯照葉樹林としては日本国内でも最大級の大きさです。奄美群島の山に多く自生しているのは亜熱帯照葉樹林で、オキナワジイやオキナワウラジロガシ、アマミアラカシ、モクタチバナ、タブなどの島が山を覆っています。湿度が高いためにシダ類やラン類の植物も多く生息している地域です。島の河口部の一部には、マングローブ群落が発達していて、メヒルギを中心にして自生しています。オヒルギやサキシマスオウノキやサガリバナ、ハマボウなどの植物も見ることができます。奄美大島と徳之島で一番高い山である湯湾岳と井之川岳の山頂には、タイミンタチバナとミヤマシロバイ群集が広がっています。沖永良部島の大山の山頂付近に分布しているのは、アオバナハイノキースダジイ群集です。
貴重な自然が残されている奄美群島国立公園には、数多くの見どころがありますが、ここではそれぞれの島の観光スポットの特徴について、詳しく紹介していきます。
奄美群島の中でも最大の島である奄美大島には、特に多くの観光スポットがありますが、島を訪れる観光客に人気があるのがヤドリ浜です。ヤドリ浜は奄美大島の中でも一番南にある浜辺で、ヤドリとは地元の言葉で「小屋」という意味です。昔、この砂浜に多くの小屋が建設されていたことから、ヤドリ浜という名前がつけられました。非常に景色がきれいなスポットとして知られていて、海岸沿いに生えている木の下を通り抜けると、目の前に海が広がっています。
砂浜は非常にきれいで、白い砂が一面に広がっています。目の前の海は鮮やかなブルーで、海岸からは海の向こう側にある加計呂麻島を見ることもできます。海の透明度も非常に高く、夏場に旅行に来れば海水浴をするのにも最適な場所です。暑さが気になったら、木陰で休息することも可能で、大自然をゆっくりと満喫できる砂浜です。シュノーケルをするにも最適な場所で、海の中を泳ぐ多くの魚を見ることができます。日光浴をしたい人にもおすすめのスポットです。
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奄美群島国立公園内には、奄美大島以外の島にも有名な観光スポットが多くあります。百合ヶ浜もそうした見どころの一つで、奄美群島の中でも最南端にある与論島にある砂浜です。この砂浜の貴重なところは、1年中いつでも見ることができないところです。砂浜が現れるのは春から夏にかけてのシーズンで、毎年同じような時期に海中から姿を見せます。大金久海岸の沖合1.5キロメートル離れた場所に現れる砂浜で、干潮時のときだけ見ることができるため、幻の砂浜とも言われています。百合ヶ浜の面白いところは、日によって砂浜の形が微妙に変化することです。現れる砂浜の形だけでなく、砂浜の数も日によって変化するのが特徴です。そのために、何回も足を運べば、違う形の砂浜を見ることも可能です。リーフではシュノーケリングを楽しむこともできるので、きれいな海を楽しみたい人にもおすすめのスポットです。
奄美群島には多くの山も存在しますが、観光スポットとして人気が高いのが奄美大島にある湯湾岳です。湯湾岳は奄美大島にある島の中でも一番高い島で、標高は694メートルです。強い風がよく吹くことから、山頂付近の林は風衝低木林になっています。湯湾岳にしか生息していない貴重な植物も自生していて、国の天然記念物に指定されています。 湯湾岳は湿度が非常に高い地域としても知られていて、年間の降水量は3000ミリメートル程度です。年間を通して高い気温と湿度が、湯湾岳の生態系を他の地域とは異なった独特のものにしています。
湯湾岳は貴重な動物が多く生息している島でもあり、アマミクロウサギもこの山に生息している貴重な動物です。国の特別天然記念物を生きた姿で見ることができるのが、湯湾岳ならではの魅力です。湯湾岳に登るためのルートは複数ありますが、ふもとの大和村が登山をするには便利な場所です。車を利用をすれば30分もかからずに、登山道の入り口までたどりつくことができます。
沖永良部島にある人気の観光スポットがフーチャです。フーチャは荒波で削られた海岸の洞窟で、もともとはサンゴ礁でした。強い波が洞窟の中を通ると、岩の間から10メートル以上の高さの潮が噴きあがることもあります。岩から噴き出る潮水は非常に迫力がありクジラの潮吹きにも似ているため、観光客にも人気のスポットになっています。
噴きあがる潮水の高さは波の強さによっても変わり、非常に強い波が発生する場合には、岩から噴き出す潮の高さが20メートル以上になることもあります。最大では70メートル程度の高さになることもあり、季節風や台風などの発生するシーズンに、こうした現象を見ることができます。フーチャの周辺の海域には貴重な生物も多く生息していて、洞窟から海を眺めているとウミガメが見えることもあります。観光客でも行きやすい場所にあるところも、フーチャが観光スポットとして人気がある理由で、島の空港から車で10分ほどの近い場所にあります。
奄美大島で貴重な自然の林を見ることができるスポットとして人気があるのが住用マングローブです。住用マングローブは日本国内でも2番目に大きいマングローブ林で、1番大きいのは沖縄県の西表島にあるマングローブ林です。マングローブ林の周辺には貴重な生物が多く生息していて、生物が姿を見せるのは海が干潮の状態になったときです。干潮時にはマングローブ林の周囲は干潟になり、干潟の中にはさまざまな種類の生物が生息しています。
ミナミトビハゼやミナミメッキガニなどは、この干潟で見ることができる代表的な生物で、シオマネキ類なども干潟には生息しています。マングローブ林の周辺は水が広がっていますが、カヌーを使用すれば周辺の散策をすることも可能です。住用マングローブのことをより深く知りたい人におすすめなのが、近くの道の駅にあるマングローブパークという施設です。施設の内部にはマングローブの生態系を知ることができる展示物が並んでいて、建物の上部にある展望所からはマングローブ林を一望することができます。
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徳之島にある有名な観光スポットが、ムシロ瀬です。ムシロ瀬は島に広がっている海岸の一部ですが、ムシロを敷き詰めたような巨大な石が多く連なっていることから、ムシロ瀬と呼ばれています。ムシロ瀬にある岩の種類は花こう岩で、白い砂浜が広がっている海岸が多い奄美群島の中でも、この海岸は非常に独特の景観を見ることができる場所です。夏場は透明な海がムシロ瀬の前に広がっていますが、冬のムシロ瀬にも独特の風情があります。冬はこの地域でも北風が強くなりますが、北風に吹かれて周囲の海から水しぶきがあがる光景は、迫力があるので観光客にも人気です。
ムシロ瀬は釣りをするにも最適なスポットで、外海に面している地域であるために、広い海を移動する魚が多く集まってくる地域です。1日かけてじっくりと釣りを楽しむこともできるので、釣り好きの人にも人気のあるスポットです。ムシロ瀬は観光客が行きやすい場所にあることも、島の見どころになっている理由です。徳之島子宝空港からは車を利用すれば、20分もかからないほどの近い場所にあるので、時間をかけずに見学できます。
奄美群島国立公園には多くの貴重な動物や植物が生息していて、大自然を満喫したい30代から60代の女性にもおすすめのスポットです。国立公園内には奄美大島をはじめ数々の島が点在していますが、それぞれの島が独自の魅力を持っています。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に奄美大島を訪ねてみてはいかがでしょうか。奄美大島に行く際は、特上の宿泊とアクティビティを体験できるTHE SCENEにぜひ立ち寄ってみてください。
住所 : 〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字蘇刈970
電話番号 : 0997-72-0111
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amami wellness & resort
世界自然遺産奄美大島の最南端に位置する大自然に囲まれたウェルネスリゾートホテル『THE SCENE』。 自然の力で心・体・脳を浄化する「ネイチャークレンズ」がコンセプトに、全室ガラス張りのオーシャンビューの室内からは加計呂麻島を望む絶景を眺めることができます。瞑想、サンセットヨガ、SUPのプログラムも充実しており、ビーチやガーデンなど大自然の中で味わえる極上のウェルネス体験を通し、素敵な時間をお過ごしいただけます。
・全室ガラス張りのオーシャンビュー
・ウミガメと泳ぐシュノーケル
・星空がみえる屋上テラス
・ラグジュアリー空間
・奄美唯一の天然温泉
・充実したアクティビティ体験
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