加計呂麻島に行く前に知っておきたい

加計呂麻島に行く前に知っておきたい「見どころ」紹介

奄美群島の中でも美しいと言われる“神の宿る島”。ここ加計呂麻島の長い歴史を感じられる、魅力的なおすすめスポットをご紹介します。

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歴史と信仰、自然の宝庫 「加計呂麻島」とは

歴史と信仰、自然の宝庫 「加計呂麻島」とは

「加計呂麻島」は、奄美大島の南方に大島海峡を隔てて対する島です。面積は約77k㎡。諸鈍(しょどん)、実久(さねく)をはじめ30ほどの集落があり、美しい海や豊かな緑を有し、島独特の文化や習俗などが今も伝わっていることから、朝日新聞の「にほんの里100選 ※」に選ばれています。 ※創刊130周年の朝日新聞社と創立30周年の森林文化協会が、記念事業として募集・選定。

歴史と信仰、自然の宝庫

加計呂麻島の歴史は古く、島内の須子茂集落遺跡からは弥生時代中期から近現代に至るまで、さまざまな遺物が出土。奄美大島の嘉徳遺跡では、縄文時代前期~奈良・平安時代の土器が見つかっているため、有史以前に人々が住んでいたことがわかります。

歴史と信仰、自然の宝庫

また奄美諸島には、源為朝(平安末期の武将。弓の名人で鎮西八郎とも)や平家の落人伝説が伝えられています。加計呂麻島にも、為朝が実久集落の女性との間にもうけた「源実久」にちなむ「実久三次郎神社」、壇ノ浦の戦い後、諸鈍を治めたという平資盛(平安時代後期の武将。平重盛の次男)を祭った「大屯神社」が存在します。

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なお、800年の歴史を誇り、主に旧暦の9月9日、大屯神社で行われる祭り「諸鈍シバヤ(国指定重要無形文化財)は、資盛が土地の人々と交流を図るために教えたのが始まりなのだそうです。

このように、加計呂麻島にはたくさんの見どころがあります。中でも特におすすめのスポットを紹介していきましょう。

独自の習俗や神秘的なエリアが魅力の 加計呂麻島

少なくとも縄文時代から人が住み、長い歴史を紡いできた加計呂麻島。昔は海路が主体で、陸路の交流が少なかったことも手伝って、今も島独自の民俗や風習を見ることができます。また、「奄美群島国立公園」に指定された豊かな自然と美しい景観も素晴らしく、島を訪れる人たちの目を楽しませているのです。

いたずら好きなケンムンにご注意? 「武名のガジュマル」

いたずら好きなケンムンにご注意? 「武名のガジュマル」

亜熱帯海洋性気候である加計呂麻島には、本州とは異なる植生が形成され、珍しい植物を見ることができます。クワ科の常緑高木「ガジュマル」もそのひとつで、枝や幹の途中から多数の気根を出し、それらが地面に届いくと肥大して、木を支える支柱根となります。巨大なものは20mもの高さ達するそうです。

武名集落にあるガジュマル(武名のガジュマル)は、加計呂麻島でも最大級の巨樹だといわれており、この樹には「ケンムン」が住んでいるといいます。

独自の習俗や神秘的なエリアが魅力の 加計呂麻島

ケンムン(ケンモン)は樹木に潜む妖怪、またはガジュマルの木の妖精といわれており、カッパ、または沖縄のキムジナー(沖縄地域の妖怪。樹木の精霊とされ、「キジムン」とも呼ばれる)の仲間とされています。人と相撲を取るのが好きで、時に動物に化けて人を誑かしたり、食べ物を盗んだりといったいたずらをするのだそうです。

また、ガジュマルのそばに行くと、木の上から誰かにを見ている感じもするとか。加計呂麻島を訪れたら、ケンムンに会いに行ってみてはいかがでしょう。

復興した瀬武の古社「高千穂神社」

復興した瀬武の古社「高千穂神社」

瀬武はかつて実久村と呼ばれ、実久役場が置かれていました。この地区の山の上にあるのが「高千穂神社」です。明治2年、大島群全島の宗廟として、旧藩知事島津公の命により勧請され、その6月に鎮座。ご祭神は瓊瓊杵尊(ニニギノニコト)と応神天皇です。100年以上村落を守ってきた高千穂神社ですが、細い道をたどり、階段を登っていかねばならないためか、高齢化が進む住民の足が遠のき、だんだん忘れられていったといいます。

復興した瀬武の古社「高千穂神社」

しかし、2013年に神社は復興され、現在は観光客も参拝に訪れています。また、ここで結婚式を挙げる人もいるそうです。

島の記憶を繋ぐ「須子茂のカミミチ」

島の記憶を繋ぐ「須子茂のカミミチ」

海水浴やレジャーで人気の「須子茂」は、一方で実は島の伝統や歴史が残るエリアでもあります。かつて島内には「ノロ(祝女)」というシャーマンがおり、彼女たちは集落の繁栄や五穀豊穣、災厄をはらうなどの祭祀を司っていました。各集落には「ミャー」と呼ばれる広場があり、「アシャゲ」「トネヤ」で祭祀を行い、土俵で相撲を奉納していたのです ※。
※地域によって異なる

復興した瀬武の古社「高千穂神社」

須子茂には、この建物が集落内に二カ所(集落の西側に、ナハマ(サト)のトネヤとアシャゲ、アシャゲの東側にイビガナシが、集落の東側にはアナタリ(カナク)のトネヤ跡とアシャゲが残る)、ほぼ昔の姿で残されています。また、祭りの日に山や浜から訪れる神様が、集落を通りミャーに通じる「カミミチ(神道。カンミチとも)」も見ることができます。

加計呂麻島内でも数少ない史跡であり、古から続く島の民俗・風俗・風習、人々の想いを知ることができる貴重な空間を、その目で確かめ感じてみませんか。

心と体を浄化する「リセットプラン」

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