世紀の大発見!奄美の海にしか現れない神秘

世紀の大発見!奄美の海にしか現れない神秘「ミステリーサークル」とは

ミステリーサークルの成因について諸説ある中、海底での神秘の謎がついに解明!それは世界でも奄美大島でしか見られない貴重なものでした。

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成因不明?不可思議な現象「ミステリーサークル」とは?

成因不明?不可思議な現象「ミステリーサークル」とは?

「ミステリーサークル(クロップサークルとも)」とは、イギリスを中心に、世界各国の畑に突然現れる巨大な文様のことです。1980年代、最初はイギリス南部に出現。作物がなぎ倒されて生じたと思われる不思議な図形は、その後、各地で報告されるようになります。

成因不明?不可思議な現象「ミステリーサークル」とは?

畑の真ん中に、足跡もなくぽつんとできることもあり、「ミステリーサークル」の成因については、宇宙人による「UFO説」「プラズマ発生説」「竜巻説」ほか、学者や識者をも巻き込んで、さまざまな意見が飛び交いました。 そんな中、1991年、イギリスのアーティスト、ダグ・バウワーとデイブ・チョーリーが「自分たちが作った」と名乗り出るのです。人間によって作られていたという結末に、以後は「いたずら説」が主流になりますが、「人の手、いたずらでは説明できないケース」も、まだまだあるようです。

そんな不思議な現象「ミステリーサークル」が、海底にも出現していることをご存知ですか? 砂で描かれた円、中央から放射線状に伸びた溝。誰かの手で作られたような、整然と美しい文様は、奄美大島の海に潜んでいました。

海底のアーティストは、なんと新種の魚「アマミホシゾラフグ」

海底のアーティストは、なんと新種の魚「アマミホシゾラフグ」

水深10~30mの海底、砂地に浮かび上がる不思議な紋様は、20年ほど前から奄美大島のダイバーには知られていました。しかし、「いったい誰が、何のために作っているのか?」は、ずっと謎に包まれていたのです。

その正体が明らかになったのは、2011年のこと。小さなフグが、ミステリーサークルを作る姿を地元ダイバーと水中写真家が目撃し、写真撮影に成功します。その写真は学者らの間で取り上げられ、NHKの科学番組でも特集されました。

海底のアーティストは、なんと新種の魚「アマミホシゾラフグ」

ただ、フグの正体は不明のまま。それを明らかにしたのは、国立科学博物館の松浦啓一名誉研究員ら調査チームです。2014年、雌雄各1匹を捕獲し、調査を行った結果、このフグは新種と判明。「アマミホシゾラフグ(学名 Torquigener albomaculosus)」と命名されました。なお、この発見は、米ニューヨーク州立大・国際生物種探査研究所が実施した、2015年「世界の新種トップ10」に選ばれています。

海底のアーティストは、なんと新種の魚「アマミホシゾラフグ」

アマミホシゾラフグの体長は10~15cm。ひれで砂地をかき回し、直径2mほどのサークルを作っているのはオスで、これは産卵巣です(生き物が卵を産む場所)。完成するとオスがメスを呼び込み、産卵が行われます。一説によると、メスを呼べるか否かは、サークルの出来にかかっていたのだそうです。

奄美大島でしか見ることのできない「海底サークル」を体験

奄美大島でしか見ることのできない「海底サークル」を体験

「アマミホシゾラフグ」の名は、背中の斑点が奄美の星空のように見えることに由来しているといいます。愛らしいアマミホシゾラフグが一生懸命作る「ミステリーサークル」を見られるのは、世界でも奄美大島だけ。 繁殖行動の期間は3月中頃~7月くらいまでとなっています。

奄美大島でしか見ることのできない「海底サークル」を体験

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