海でデトックスする旅の魅力とは？

満員電車や人間関係、慌ただしいスケジュールなど忙しい日々を過ごすうちに、ストレスをため込んでいる人も多いでしょう。そこで、注目を集めているのが「海洋療法」です。海洋療法とは海の恵みを活用することで心身を総合的に浄化し、健康を増進する方法を指します。生命の源である海は、古来より人体に良い影響を与えると伝えられてきました。海は吸収力がとても高く、太陽と月のパワーをしっかりと吸収しています。

日光は悪い念や邪気を浄化し、月には願いを引き寄せて叶える力があるといわれているのです。そのため、海水にはポジティブになるパワーが詰まっています。日々の疲れを癒し、ため込んだストレスをデトックスするために旅行に行く人が増えつつあるなか、注目を集めているのが「ヘルスツーリズム」です。ヘルスツーリズムとは、健康をテーマにした新しい観光スタイルです。自然の海の恵みを利用して、健康を回復したり維持したりするための旅行が多く見られるようになってきました。

たとえ海水に直接触れなくても、美しい海に囲まれた場所に行くだけで、海洋療法の効果は十分に期待できます。ただし、海洋療法はどのような海に行っても効果が得られるわけではありません。できる限り汚染されていない海を選ぶことが重要なポイントです。透明度が高く豊かな自然が残る奄美大島の海は、海洋療法にぴったりのスポットといえるでしょう。

加計呂麻島の海はデトックスに最適な「手つかずの自然」そのもの

美しいビーチが数多く存在する奄美大島の中でも、特に魅力的なのが加計呂麻島の海です。加計呂麻島とは奄美諸島の南部に位置する島で、奄美大島の最南端からフェリーに乗れば20分程度でアクセスできます。人口は1200人ほどで、島の面積の95％が山林です。加計呂麻島の最も大きな魅力は、透明度が高く豊かな珊瑚礁が生息する海中景観で、全国的にも高い評価を受けています。

1974年には奄美群島国定公園に指定されました。有名なのは実久（さねく）海岸というビーチです。透き通った青い海の色は、地元の人から実久ブルーと呼ばれています。実久ビーチの他にも、加計呂麻島には穴場になっているビーチが点在しているため、お気に入りのビーチを探してみるのも良いでしょう。どの海岸にも豊かなサンゴ礁が広がっており、ビーチから近い距離でも大きな珊瑚礁の群生を観察することができます。

加計呂麻島の海の特徴あれこれ

奄美大島と、その南部に位置する加計呂麻島の間には「大島海峡」があります。海峡に面した地形はリアス海岸が形成されており、海峡の両側から新鮮な黒潮の海水が出入りしているのが特徴です。黒潮は水温が高く、プランクトンなど海中の生き物のエサとなる成分を豊富に含んでいます。そのため、明治時代には真珠貝や魚の養殖場として栄えていました。大島海峡で養殖される南洋真珠は、熱帯で採れるものよりも養殖期間が長く、2～3年ほどかかります。時間をかけて緩やかに成長するぶん、分厚くきめ細やかな真珠層が生まれるのです。生産数が少ないため市場にはあまり出回らないものの、奄美で養殖された真珠は世界最高品質といわれています。

また、2つの島に挟まれた大島海峡は、台風などの影響を受けにくい穏やかな海です。悪天候が予想される際は、船の避難場所として活用されることもあります。観光客が多く訪れるようになってからは、1年を通してダイビングやシーカヤックが楽しめることから、マリンスポーツのメッカとしても知られているスポットです。

海中で心身をデトックスさせる方法とは？

太陽と月の力を吸収しているうえ、多くの塩分を含む海水には、強い浄化の力があります。全身、海に浸かるだけでも、自然と浄化の効果が期待できるでしょう。イライラや焦り、執着心などのネガティブな気持ちやモヤモヤとした気持ちも、海水で流されるかのようにデトックスされて、穏やかな気分になれます。浄化の効果を高めるコツは、海の動きに身を任せることです。 全身を海水に浸すことが難しい場合も、手や足を浸けるだけで浄化作用が期待できます。ダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティに参加すれば、デトックス効果がさらに高まるでしょう。海中でのアクティビティは副交感神経を高め、自律神経を整える作用があるとして注目を集めています。また、心肺機能や基礎代謝も向上するため、シェイプアップにも効果的です。

水着で海に入れる時期とは？

奄美大島では毎年旧暦の3月3日に海開きが行われます。2019年の海開きは4月7日でした。水着で海に入れるベストシーズンは、4月から11月にかけてです。12月から3月にかけての時期は、天気の良い日であれば海に入れますが、風が強く天候が悪い日が多くなってしまいます。奄美大島の天候は予測が難しいため、水着で海に入るのであれば冬は避けたほうが良いでしょう。

一方、真夏は日差しが強く、念入りな日焼け対策が欠かせません。晴れた日に3時間ほど海で泳いだだけでも、やけどのように肌が真っ赤になるまで日焼けしてしまうことがあります。海に入る際は日焼け止めクリームをこまめに塗ったり、ラッシュガードを着用したりなど、しっかりと日差しを予防しましょう。

冬のシーズンの海の楽しみ方とは？

奄美大島の気候は本土に比べると温暖です。一年で最も気温が低い1月でも、平均気温は14.8℃までしか下がりません。そのため、ウェットスーツを着用すれば問題なくマリンスポーツを楽しむことができます。さらに、海中の水温は、気温よりも温かいことが多いです。海の中では体を動かすこともあり、寒さを気にせず過ごすことができます。しかし、海から上がった後には寒さを感じるため、注意しなければいません。濡れたウェットスーツを着たままでいると、体温がどんどん奪われてしまうので、海から上がった後はすぐに脱いで体を乾かしたほうが良いでしょう。

温かいシャワーを浴びるなど体を温めるための対策をとると、より安心です。なお、ツアー会社によってはドライスーツをレンタルしている場合もあります。ドライスーツとは、服を着たまま海の中へ入れるスーツです。手首や足首以外はほぼ濡れないため、体を濡らさずに海に入りたいときに役立ちます。断熱性と伸縮性の高い生地を使用しているので寒い季節にマリンスポーツを楽しみたい人にもぴったりです。

海を見ているだけでも得られる海のポジティブなエネルギーとは？

海のエネルギーは、海中に潜らなくても十分に得ることができます。海から吹く潮風の香りや磯の香りを嗅ぐだけでも、癒しの効果が期待できるでしょう。潮風にあたると体の中の不要なエネルギーが抜け、心に溜まったネガティブな要素を取り除いてくれます。心の中のモヤモヤやネガティブな気分が吹き飛ばされることにより精神的な余裕が生まれ、より強い解放感を感じられるでしょう。また、波の音には高いヒーリング効果があります。波の音を聞くだけでイライラが落ち着き、穏やかな気持ちが戻ってくるのです。

海辺に暮らしていない限り、海の音を日常的に聞くことはありません。普段聞くことのない音に耳を傾けることで、瞑想で気持ちをリセットするのと同じ効果が得られるとされています。海水が冷たくて海に入れないときや、体質や健康状態などの理由により海中に潜れないときは、砂浜に足の裏を埋めて大地のエネルギーを受け取りましょう。裸足で波打ち際を歩けば、海のエネルギーと大地のエネルギーを同時に得ることも可能です。

海を身近に感じることのできるホテル「THE SCENE」

「THE SCENE」は大島海峡に面した、神秘的なロケーションの中に建つホテルです。奄美の豊かな自然を味わいながら、ふだんの生活で疲れた体を浄化できることが特徴です。「THE SCENE」では、希望すればスマートフォンなどの電子機器を預けることができます。情報から離れ、ダイレクトに海を感じながら過ごすことも可能です。ホテルの目の前には、人工物が何もない自然のままのビーチが広がっています。その海中には黒潮の豊かな恵みを受けて育まれた多彩な魚や、珊瑚礁が生息するビーチとなっています。

このビーチはウミガメの産卵場所にもなっているため、運が良ければ部屋の中からウミガメを観察することもできるでしょう。全室オーシャンビューの部屋は全面ガラス張りとなっており、室内にいながら海を一望できます。景色を邪魔しないよう配色にこだわった部屋の中では、海や太陽、月のパワーを全身で感じられるでしょう。ときにはイルカやクジラを見ることもできます。さらに、レストランスペースも全面ガラス張りになっており、大島海峡の自然を身近に感じながら食事を楽しめるのが魅力です。

ホテル「THE SCENE」で浴びる太陽がもたらすエネルギーとは？

デトックスを目的とした旅では、海のエネルギーだけではなく太陽のパワーを取り込むことも重要です。太陽の光には目に見えないエネルギーが含まれており、体内のエネルギーを浄化する効果が期待できます。さらに、太陽の光が持つプラスのエネルギーには、精神的なストレスを軽減する効果もあるとされているのです。太陽のエネルギーにより自分に自信がつき、コミュニケーションがスムーズになれば、精神的なリズムを取り戻すきっかけも掴めるでしょう。

体内のリズムを整えたいときや、健康的な生活リズムを取り戻したいときにも効果的です。ホテル「THE SCENE」の部屋では、一面ガラス張りの窓から存分に太陽の光を浴びることができます。視界を遮るものは何もありません。時間と共に変わりゆく太陽や空のコントラストを見ながら、太陽の恵みをチャージできるのです。

ホテル「THE SCENE」のビーチで見られる神秘のムーンロードとは？

「THE SCENE」のビーチでは、ムーンロードを見ることができます。ムーンロードとは、海面を照らす月の光が、道のように見える現象のことです。満月の日の前後数日間に限り、見ることができます。海面に現れる月に照らされた道は、波の穏やかな海でなければ見ることができません。満月の前後、晴天に恵まれることで初めて見られるムーンロードは、神秘的なだけではなく非常に貴重な光景でもあるのです。ホテルから見える迫力のある月は、肉眼でクレーターを確認することもできます。

アクティビティで奄美大島の大自然を五感で吸収しよう

奄美大島の貴重な大自然は、アクティビティに参加することでより深く感じることができるでしょう。非日常を体験させてくれるさまざまなアクティビティは、心も身体もリフレッシュさせてくれること間違いありません。忙しい日々で疲れている自分を癒してくれる極上のアクティビティを選んで、奄美大島の旅を満喫しましょう。