大自然の迫力!奄美大島でホエールウォッチングを楽しもう

大自然の迫力!奄美大島でホエールウォッチングを楽しもう

2020.6.26

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奄美大島での観光といえば、海で遊ぶことだけだとは思っていませんか?海でダイビングやシュノーケリングを楽しむのも良いのですが、ホエールウォッチングも非常に人気の高まっているアクティビティです。この記事では、奄美大島でおすすめの楽しみ方としてホエールウォッチングの魅力をたっぷりとお伝えします。雄大な自然とクジラを眺めることで、リラックスできるでしょう。

奄美大島でクジラと会える?

奄美大島でクジラと会える?

ホエールウォッチングとは、その名の通りクジラを鑑賞するアクティビティです。普段、なかなか生で見ることのできないクジラを身近でじっくりと眺めることができます。奄美大島は、実は野生のクジラと出会える人気スポットなのです。日本国内の中でも有数のホエールウォッチングスポットとして知られており、高確率で遭遇できるとされています。

どんなクジラと会える?


奄美大島で出会えるクジラは「ザトウクジラ」です。ザトウクジラはクジラの中では、中型種に位置しており体長はおよそ11~14m、体重は30tだといわれています。中型の品種とはいえ10m以上になりますから、一般社会でみればビルぐらいの大きさです。そのため、間近で見れば迫力満点なその姿にびっくりすることでしょう。背中は黒く、お腹は白いことが特徴で、頭部にはこぶのようなものがあります。また、ザトウクジラは歯を持たないひげクジラの仲間で、エサである小魚などを丸のみにしますよ。

ザトウクジラは、北極以外の海域に集団で生息しており、季節によって生息場所を変える回遊生活をしているのも大きな特徴でしょう。冬になると、交尾や出産・子育てのために温かい海、たとえば沖縄やハワイなどにやってくるのです。出産や子育ての時期にやってくるため、運が良ければ親子のザトウクジラを見つけることができるかもしれませんね。

ザトウクジラはなんと歌を歌います。数分から30分程度の曲を繰り返して歌うといわれています。ただし、どのザトウクジラでも歌うわけではありません。オスだけが歌うといわれており、温かい海でしか聴くことができないのです。繁殖期に歌われることが多いため、メスへの求愛の歌だと考えられています。運が良ければ海中マイクなどで聴くことができる可能性もありますよ。

おすすめの時期


奄美大島でホエールウォッチングが楽しめる時期は限られています。先述したように、ザトウクジラは冬の季節になると出産や子育てのために沖縄の海にやってくるのです。そのため、12~1月ぐらいから徐々にクジラの姿を捉えられるようになるでしょう。出産が本格的になるのは2月頃だといわれています。その後、3月頃まで子育てをしています。4月になるとザトウクジラは徐々に他の海域に移動していき、見つけることは困難になるのです。

このように、出産や子育ての時期でもある2~3月頃は親子のザトウクジラに会える可能性もあるので、ベストシーズンだといえるでしょう。タイミングを逃してしまうと1頭も見つからないこともあるため、遅くとも3月下旬までには訪れたいですね。

ホエールウォッチングの魅力

ホエールウォッチングの魅力

ホエールウォッチングの魅力はさまざまですが、なんといっても大自然を感じることができるのは大きな魅力でしょう。科学文明が発達したことによって、人々の暮らしは便利になりました。しかし、都会にいると仕事ばかりの生活という人は、自然を感じること、自然の中でリラックスする機会は少ないでしょう。もちろん、水族館などに行けば生き物の姿を見ることは可能です。かわいらしい姿や疑似的な海の環境を見るのも良いのですが、実際の大自然の中で生き物が悠々と暮らす姿を見ることは難しくなっています。

ホエールウォッチングでは、水族館などでは出会うことのできない巨大なクジラを身近に感じることができます。広大な海で実際に暮らすクジラを見ることができるのは、ホエールウォッチングの魅力の1つです。また、非日常的な体験の中で日ごろの喧騒や疲れを忘れて没頭することができるのも良い点です。大自然の力、魅力を存分に感じられるホエールウォッチングをすることは大きな経験にもなります。経験によって人は成長していくものですから、貴重な体験を通して更なる成長も期待できるでしょう。雄大な自然に触れることで、癒し効果を得られるのも魅力です。

クジラのアクションを楽しもう「ブロウ」


クジラは非常に芸達者な生き物で、さまざまなアクションを見せてくれます。まず1つめは「ブロウ」です。ブロウは簡単にいえば、「潮吹き」のことです。クジラといえば潮吹きのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。クジラは海で生活していますが、人間と同じように肺呼吸をおこなう哺乳類の一種です。そのため、一定の間隔で海面に上がってきて息継ぎをしなければいけません。基本的には15~20分おきに海面に上がってきて息継ぎをおこなうとされています。息継ぎの際に水を白く噴き上げて呼吸をしており、数秒間程度霧のように潮が舞います。そのため、遠くからでも見つけやすいですね。

また、光の角度によってはクジラがブロウした際に虹が出ることもあります。ボートや船の近くでクジラがブロウした際には、ブロウを浴びるという貴重な体験ができるかもしれませんね。

クジラのアクションを楽しもう「フルークアップ/フルークダウン」


「フルークアップ」「フルークダウン」とは、クジラが海上に大きな尾びれを見せる行動のことです。これは、クジラが海中に深く潜るときに見られるアクションです。クジラは深く潜る際には尾びれを海面に持ち上げてから潜っていきます。フルークアップは尾びれを真っすぐに跳ね上げて潜っていくアクションで、裏側の模様が見えることが特徴です。一方、フルークダウンは尾びれの裏側を見せずに、表側を見せて潜っていくことを指しています。

フルークアップやフルークダウンをおこなう際には、背中を大きく持ち上げるような体勢を取ります。また、尾びれの裏側の模様には個体差があることも大きな特徴でしょう。そのため、裏側の模様によって個体識別することも可能です。良く見れば違いに気付くこともできるので、裏側を見せるフルークアップをした際には、じっくり観察してみると良いでしょう。

クジラのアクションを楽しもう「ペックスラップ」


「ペックスラップ」とは、クジラが横向きになって胸びれを海面に突き出しそのまま打ち付けるアクションです。ザトウクジラの胸びれは非常に大きいことでも知られています。なんと、全身の3分の1程度の大きさを誇っているため、ペックスラップは迫力満点で見ごたえがあるのです。また、お腹を上に向けるようにして、両方の胸びれを打ち付けるアクションをする場合もありますよ。ペックスラップはいつでもおこなうわけではなく、クジラの機嫌によるといわれています。機嫌が良いときに見られる行動だと考えられているため、天気が良い日などに見やすいでしょう。

同じようなアクションに、「ヘッドスラップ」というものもあります。これは、横向きではなく垂直に上半身を突き出すことが特徴です。そのまま海面に頭部を打ち付けるので、大人のクジラがおこなう場合は大きく水しぶきが上がります。大迫力のペットスラップは非常にレアなアクションなので、運が良くなければ見ることができません。

クジラのアクションを楽しもう「ブリーチング」


「ブリーチング」とは、クジラが見せる大ジャンプのことです。巨体を宙に浮かせてそのまま全身をひねります。大きなしぶきをあげながら海面に着水するので、非常にダイナミックな動きを楽しめますよ。水しぶきだけではなく、その轟音も魅力的ですね。ブリーチングは非常におこなう確率の低いアクションです。そのため、ブリーチングするクジラに遭遇したら相当運が良いといえるでしょう。クジラはいつどのタイミングで大ジャンプするかわかりません。また、一瞬の出来事なので見逃さないように、海面を広く見ていることがポイントです。中には2回続けてブリーチングするクジラもいるので、諦めずにホエールウォッチングを続けてみてはどうでしょうか。

料金と参加方法


ホエールウォッチングは、基本的にツアーとして提供されていることが多いです。それ以外にも現地のホテルや旅行会社、ネット予約などもできます。当日急にホエールウォッチングしたいと思う人もいるでしょうが、空いていれば当日参加も可能ですよ。ホエールウォッチングツアーの料金相場としては4000~6000円程度となっています。値段の上下は、船のグレードによって異なります。一般的には値段の高い船のほうが揺れが少ないなどの利点があるので、船にあまり乗ったことがない、ホエールウォッチング初心者の場合には、そちらのほうがおすすめです。

基本的には3時間程度のプランが多いのですが、中には6時間ぐらいの長時間プランもあります。ホエールウォッチング後に何をしたいのかなどもしっかりと考えて、プランを選ぶと良いでしょう。

奄美大島のおすすめ理由


奄美大島のおすすめ理由

ホエールウォッチングといえば沖縄と考えている人も多いでしょう。奄美大島では今までホエールウォッチングはあまりメジャーではありませんでした。そのため、沖縄ほどサービスを提供している店がなく船の数も少なくなっています。船の数が少ないことによりクジラの警戒心も低いので、より近くでクジラを見られるのが大きな魅力です。また、奄美大島では船長同士で連絡を取り合ってクジラの出現情報を共有する文化もあるため、遭遇率が高いのです。旅行は日数が限られていますから、クジラと遭遇できる確率が高いのはうれしいポイントでしょう。

また、奄美大島では日本で唯一ホエールスイムを楽しむことができます。ダイビングライセンスを持っていればクジラと泳ぐ体験もできるので、貴重な経験ができるのです。冬の奄美大島は観光シーズンではないこともポイントです。観光客が少なく旅費もハイシーズンである夏よりも安いので、冬のホエールウォッチングは非常におすすめです。

注意事項


注意点として挙げられるのは「気温」です。奄美大島とはいえ海上は寒いので注意しましょう。脱ぎ着しやすい服装、たとえばウィンドブレーカーなどを着ていくと安心です。また、「船酔い」の危険性もあります。ホエールウォッチングでは最低でも3時間程度は船に乗ることになるので、あらかじめ酔い止めを飲んでおくといいでしょう。直前だと効きが悪くなる可能性もあるので、出港の1時間前ぐらいに飲むのがベストです。

「遭遇率」についても注意しましょう。ホエールウォッチングは、自然界のことです。そのため、思い通りにはいかないことも多いのです。遭遇率が比較的高いとはいえ、確実にクジラに会えるわけではないことを覚えておきましょう。中にはクジラに会えなかった際に返金してくれる会社もあります。遭遇できるか不安があるのなら、プランをしっかりと確認して返金対応がある会社を選ぶと安心です。

大自然の力を感じよう

奄美大島でのホエールウォッチングにはさまざまな魅力があります。ホエールウォッチングの魅力は、何といっても日ごろの喧騒から離れて大自然を満喫できることでしょう。雄大な自然で伸び伸びと泳ぐクジラを見るという貴重な体験をすることで、新たな発見や成長も期待できます。奄美大島の大自然の中で、心も体もリフレッシュしましょう。

奄美大島の最南端に位置するホテルTHE SCENEでは、マングローブカヤックやシーカヤックなどのリゾートアクティビティが体験できます。日本にいることを忘れるほどの神秘的で美しい自然を堪能することができるホテルです。都会で疲れた心や体を浄化する体験を味わってみてはいかがでしょうか。

THE SCENE amami spa&resort
THE SCENE amami spa&resort

住所 : 〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字蘇刈970
電話番号 : 0997-72-0111
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