ハートロックは、鹿児島本土と沖縄本島の間に位置する鹿児島県奄美大島にあるパワースポットです。ハートロックがあるのは鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木の海岸で、普段はサーフィンを楽しむ人たちでにぎわう場所でもあります。通称「ビラビーチ」と呼ばれるこの海岸には、さまざまな条件が重なると澄んだ海水をたたえたハート型の潮だまりが出現し、人々の話題を集めるようになりました。そして、そのかわいらしい形や、いつでも見られるわけではないという希少性などからうわさが広がり、パワースポットとして知られるようになったのがハートロックです。ハートロックは、自然が造りだしたアートといえるかもしれません。そして、自然がゆえに季節や条件によって表情を変えるのがハートロックの特徴といえるでしょう。
1〜3月は、ハートをかたどる岩礁にアオサが生い茂り、写真映えが抜群です。また、晴天で風が穏やかな日には、奄美の美しい空が水面に反射して、幻想的な雰囲気を醸し出します。離島ということもあって、そう簡単に訪れることができない場所ではありますが、訪れる度に違った表情を見せてくれるのは、ハートロックの魅力のひとつです。そして、このような神秘性が人々の心を引きつけてやまないのかもしれません。しかも、ハートロックのある奄美の海は、サンゴ礁が広がるコバルトブルーの澄んだ海で、それだけで訪れる人を魅了してしまいます。そのような雰囲気の中でハートロックを目にすることができたら、何か奇跡的な出会いを果たした気がするのも納得です。
ハートロックの人気が高いのには理由があります。まず、ハートロックが恋愛のパワースポットなのではないかと噂されていることです。ハートの形は、それだけで恋愛を連想してしまいますよね。ハートロックを訪れる人は、その姿を写真に収めてスマホの待ち受けにする人が多く、それによって恋がかなうとささやかれています。次に、ハートロックのあるロケーションも、人気の理由のひとつです。亜熱帯の気候を感じさせる植物の生い茂った遊歩道を抜けた先にある、白い砂浜と太平洋の広々とした景色は来る人を魅了します。そして、透明度抜群の海の岩場に現れるハート型の岩礁は自然の造形とは思えないほどのかわいらしい姿です。
しかも、ハートロックはいくつもの条件が重なったときにしか見ることができない特別な場所のため、一度は見てみたいという気持ちをくすぐります。詳しい条件については後述しますが、潮の満ち引きや風の強さなどの条件がそろわないと、せっかくその場所に行っても見ることができません。日や時間帯によってはまったく見ることができない場所と知ってしまったら、ハートロックを見たい気持ちは倍増してしまいますよね。このような希少性も、ハートロックの人気に拍車を掛けているのでしょう。いずれにしても、ハートロックにはパワースポットと呼ばれるだけの神秘性が備わっています。恋が成就するという噂も、あながち嘘ではないかもしれません。
ハートロックへは、奄美空港から車と徒歩で40分ほどかかります。ここでは、交通手段や現地でのアクセスなど、詳しい行き方について紹介するので、ハートロックに興味を引かれている人は参考にしてみてください。
ハートロックへ行くには、レンタカーかバスを利用します。レンタカー店は空港付近の県道82号線に面した場所にいくつかありますが、ハイシーズンにはあらかじめ予約を入れておいた方が無難でしょう。空港周辺から車でハートロックを目指すには、県道82号線を南下して「ゲストハウスうふた」を目指します。レンタカーを借りたら、ナビに「ゲストハウスうふた」と入力しましょう。「ゲストハウスうふた」は県道82号線沿いにあるので、道なりに進んでいきます。「ゲストハウスうふた」までは空港から9.5キロメートル、車での所要時間はおよそ12分です。「ゲストハウスうふた」に着いたら、隣接する駐車場か「それいゆふぁ~む」の駐車場に車を停めましょう。それ以外の駐車場を使う際には、きちんと許可を得てからにしてください。
奄美大島にはローカルバス(しまバス)も走っていて、空港からバスでハートロックに行くことができます。バスで行くには、「奄美空港」のバス停から「こしゅく第1公園」行きのバスに乗り、「赤尾木」で下車しましょう。ひとつ手前の「東海岸(鹿児島県)」で下車することも可能です。「赤尾木」で下車した場合にはバスがたどってきたのと同じ道を戻り、「東海岸(鹿児島県)」で下車した場合には、バスの進行方向と同じ方向に歩くと「ゲストハウスうふた」に到着します。あとは、車で行くときと同じように徒歩でハートロックを目指しましょう。バスは1時間に1〜2本と本数が少ないので、あらかじめハートロックが見られる時間帯とバス時間を確認してから利用することをおすすめします。
「ゲストハウスうふた」に着いたら、県道82号線を西方向へ歩いて行きます。西は奄美空港と反対方向です。すると、三叉路があるので左折してください。三叉路には「豊山モータース」があるので目印にしましょう。三叉路を左折して真っすぐ進むと「ヘルシーアイランドカフェ」が併設された「それいゆふぁ~む」が右側に見えてきます。ハートロックへの入り口は、「それいゆふぁ~む」を少し通り過ぎた左側です。通常、入り口には案内板があるので、それを目印に左折しましょう。5分ほど歩くと浜にでるので、右方向に歩いて2番目の岩場がハートロックのある場所です。「ゲストハウスうふた」横の駐車場には案内板があります。また、要所にハートロックの方向を示す案内板が立っているので、それに従えば迷わず海岸にたどり着くことができるでしょう。
海岸にでる遊歩道は、両側に草や木が生い茂る道です。奄美大島にはハブが生息していて、遊歩道付近にでてくることもあるので気をつけましょう。むやみに歩道からでて草の中を歩き回るのも、ハブを踏みつける可能性があるので危険です。ほかにも、雨の日や雨あがりには遊歩道がぬかるんでいる場合があるでしょう。遊歩道と浜辺以外は、舗装道路のため遊歩道の入り口まで車で行くことも可能です。しかし、遊歩道入り口付近には駐車場がなく、道も狭いため車を停めることができません。レンタカーで訪れる際には、必ず「ゲストハウスうふた」横の駐車場か、「それいゆふぁ~む」の駐車場に車を駐車してからハートロックに向かいましょう。
ハートロックに行く道順は比較的簡単です。しかし、ハートロックがあるはずの場所にたどり着いても、必ずしもハートロックが見られるとは限りません。ハートロックは干潮時、潮位が80センチメートル以下に下がったときに現れます。ですから、潮の高さによっては、ハートロックだけでなく岩場自体が海水でよく見えないことがあるでしょう。また、風が弱く、波が穏やかでないと、潮位によっては押し寄せる波に隠れてハートロックがよく見えなかったり、どこにあるのかさえわからなかったりすることがあります。ハートロックが見えるのは、その日の潮位にもよりますが、干潮の1時間前後と短い時間です。実際、ハートロックがあるはずの場所までたどり着いたものの、ハートロックを見られずに帰る人も少なくありません。
波の高さや天気は、ある程度「運」ともいえますが、潮位については事前に調べることが可能なので、ハートロックを訪れる際には必ず事前に潮位を調べてから向かいましょう。干潮は1日に2回です。しかし、日が暮れてしまっていてはハートロックが見えませんし、日によっては干潮でも潮位が80センチメートル以下となるのが1度だけという場合もあります。潮位は、気象庁の潮位表などを参考にして、しっかりと計画を立ててハートロックに挑みましょう。滑りやすい岩場でハートロックを探す際には、足元にも注意が必要です。季節によってはアオサなどが生え、さらに滑りやすくなっているので、滑りにくく歩きやすい靴やサンダルで行くことをおすすめします。
ハートロックがある浜へ行くための遊歩道入り口付近には、「それいゆふぁ~む」という農園と、農園内に「ヘルシーアイランドカフェ」があります。住所は、鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1346ー1です。カフェには、農園で飼育しているヤギから搾ったミルクや、無農薬で栽培している南国フルーツを使ったメニューがあります。ヤギのミルクで作ったソフトクリームやチーズケーキ、無農薬で育てた果物を使ったスムージーやカレーなどは、ほかにはない、ここだけの味です。また、ハートロックにちなんだハート型のケーキや、ハート型の南京錠も販売されているので、旅の記念やお土産として購入するのもいいでしょう。南京錠は、誓いを書き込んで、カフェの外に設置されたフェンスにロックすることができます。ここで誓いを立てておけば、恋愛パワースポットの効果も増しそうですね。
ほかにも、ハートロック付近には南国フルーツを栽培する「いずみ農園」直営の「La Fonte(ラフォンテ)」というジェラテリアがあります。ジェラートには農園で栽培された果物を中心に、奄美の特産品でもある黒糖や海塩を原料として使用しているのが特徴です。カフェに並ぶジェラートは10種類。果物を使ったジェラートは季節限定なので、旬の果物を使ったジェラートを味わってみるのもいいかもしれません。空港からバスを利用して「赤尾木」で降車しハートロックに向かう人は、県道82号線沿いにある「La Fonte」の前を通るので立ち寄ってみましょう。住所は、鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1325ー3です。
ハートロックは恋愛パワースポットとして奄美大島に行ったら外せない場所です。ハートロックまでの行き方はそれほど難しくありません。しかし、潮位などの条件がそろわないと、せっかく浜辺までたどり着いてもハートロックが見えないことがあるので事前に確認しましょう。奄美大島は、ハートロック以外にも見所がたくさんあります。奄美大島を旅するなら、島最南端に位置する海辺のリゾートホテル「THE SCENE」がおすすめです。
住所 : 〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字蘇刈970
電話番号 : 0997-72-0111
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amami wellness & resort
世界自然遺産奄美大島の最南端に位置する大自然に囲まれたウェルネスリゾートホテル『THE SCENE』。 自然の力で心・体・脳を浄化する「ネイチャークレンズ」がコンセプトに、全室ガラス張りのオーシャンビューの室内からは加計呂麻島を望む絶景を眺めることができます。瞑想、サンセットヨガ、SUPのプログラムも充実しており、ビーチやガーデンなど大自然の中で味わえる極上のウェルネス体験を通し、素敵な時間をお過ごしいただけます。
・全室ガラス張りのオーシャンビュー
・ウミガメと泳ぐシュノーケル
・星空がみえる屋上テラス
・ラグジュアリー空間
・奄美唯一の天然温泉
・充実したアクティビティ体験
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