2024.07.31
鹿児島県南部に位置する奄美群島のうちの一つ、加計呂麻島(かけろまじま)。コバルトブルーの海と白い砂浜、入り組んだ入江などで知られる、自然の魅力にあふれる美しい島です。この記事では、加計呂麻島が一体どのような島なのか詳しく知りたい人のために、島の魅力や奄美大島からの行き方、おすすめの観光スポットなどを紹介します。
加計呂麻島は、鹿児島県と沖縄県の間に位置する奄美群島に属しています。奄美大島の南端の町の古仁屋港から加計呂麻島までは、フェリーで20分ほどで行けます。島内にはあちこちに「シマ」と呼ばれる集落がありますが、人口はわずか1400人ほどの小さな島です。
加計呂麻島については、美しい自然を抜きにして語ることはできません。青色の海と白い砂浜に囲まれた島には、たくさんの生き物が生息する緑豊かな山が大きな森のように広がっています。島にはスーパーやコンビニエンスストアなどはなく、小さな商店があるだけの素朴な風景が魅力です。リゾートホテルはないため、島内で宿泊するなら宿泊先はペンションや民宿となります。
加計呂麻島内には空港がなく、本州や九州などから飛行機で直接行くことはできません。加計呂麻島に行きたいなら、まずは奄美大島に行く必要があります。奄美大島にある奄美空港まで飛行機で行くのであれば、フライト時間は東京からだと約2時間、大阪からだと約1時間半です。奄美大島に着いたら、レンタカーまたはバスで島内を移動し、1時間20分ほどかけて古仁屋港へ向かいます。古仁屋港からは、加計呂麻島までフェリーか水上バスで20分で行くことができます。
古仁屋港から加計呂麻島までのフェリーには、自動車ものせることができます。ただし、自動車航送料は高くつくため、古仁屋のせとうち海の駅駐車場に車を停めておき、加計呂麻島で車を借りたほうがよいでしょう。加計呂麻島内ではレンタカーやレンタサイクルを利用できるほか、フェリーの発着時間に合わせて加計呂麻バスも運行しているので、行き先に合わせて賢く利用しましょう。
加計呂麻島の魅力と言えば、どのようなものを挙げることができるでしょうか。一つには、きれいなサンゴ礁や南国料理、島文化など非日常的な空間を味わえることでしょう。サンゴ礁の間をカラフルな小魚たちが泳ぐ見事な海中風景は、思わず心を奪われるほどです。島内には加計呂麻島原産のそば粉を使った蕎麦屋や島うどんを提供するお食事処などがあり、グルメを楽しみたい人も十分に満足できます。この機会に、シーフードや南国フルーツ、リュウキュウイノシシなど、加計呂麻島ならではの食事をぜひ堪能してみましょう。
リアス式海岸により風をうまく避けられるポイントが多い加計呂麻島は、マリンアクティビティのおすすめスポットでもあります。ダイビングやシーカヤック、シュノーケリングなどをすれば、まるで真っ青の海と一体になるかのような感覚を味わえます。雲のない夜は砂浜に寝転がって空を見上げれば、満天の星が手に届くほど近く感じられるでしょう。
島の文化として有名なのは、800年も続く伝統行事である「諸純シバヤ」です。これは島民が紙の仮面をつけて笠をかぶって踊る芝居で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。源平の戦いに敗れた平資盛が、踊りにより地元の人たちとの交流を図ろうとしたことが起源であるといわれており、島の貴重な伝統芸能として現代にまで受け継がれています。
多くの人を魅了してやまない黒糖焼酎。一体どのような特徴があるのか、詳しくチェックしていきましょう。
#独特の風味
黒糖を原料にして製造されるため、独特のコクと甘みを楽しめます。黒糖の糖分ではなく、米麹を使って発酵を行うため、独特の風味が生まれるのです。焼酎によくある臭みが少なく、誰でも飲みやすいまろやかな口当たりが特徴です。
#栄養素が豊富
黒糖焼酎は味わいが豊かなだけではなく、栄養素も豊富です。ショ糖・ブドウ糖・果糖などの糖分だけではなく、カリウムやカルシウムといったミネラルやビタミンが多く含まれています。
#健康維持に役立つ
黒糖焼酎をはじめとした本格焼酎には、コレステロールを増やす作用を期待できるとされています。これにより、動脈硬化の予防につなげることができるのです。
加計呂麻島では、神が宿るといわれる木・ガジュマルを見ることができます。ガジュマルとは熱帯地方に生息するクワ科の大きな木で、幹が複雑に絡み合う様はとても神秘的です。特に有名なのは武名集落にあるガジュマルで、島で最大の大きさを誇っています。迫力のある巨木を眺めるとエネルギーをもらえるような感覚になるため、パワーポイントといっても過言ではありません。
伊子茂湾の西側にある花富(けどみ)集落にも、ビーチに面した場所にガジュマルの木があります。木の下のベンチに座るとちょうど海を眺めることができ、ゆっくりとした時間を過ごせます。瀬相港から車で約7分の場所にある、於斉(おさい)の巨大ガジュマルも集落のシンボルとして有名です。木から吊るされたロープを使ってターザンごっこを楽しむ姿を撮影すれば、記念にフォトジェニックな一枚を残せます。木陰のベンチに座って、島民になったつもりでのんびりとくつろいでみるのもよいでしょう。
瀬相港から車で15分ほどの場所にある嘉入(かにゅう)の滝も、癒しのおすすめスポットです。標高310mの嘉入山を水源とする滝で、島民からは「ウティリミズヌ瀧」と呼ばれています。島内にはほかにも滝がありますが、嘉入の滝は唯一道路から車に乗ったまま見ることができます。小さな滝ですが、まっすぐに水が落ちる姿と、周囲に広がるシダ系植物が独特の雰囲気をかもし出しています。滝つぼに勢いよく落ちるような豪快さはありませんが、岩肌に沿って水が落ちていく優しさは、心を癒してくれるような雰囲気です。滝の水しぶきが生み出すマイナスイオンの効果も相まって、心が洗われるようなすがすがしさを感じることができるでしょう。
嘉入の滝は、島民からは聖域としてあがめられ大切にされています。この滝の近くには、畳百畳分の大きさともいわれる巨大な一枚岩「亀石」もあるので、近くに来たらぜひ足を運んでみましょう。
平和そのもののように感じられる加計呂麻島ですが、実は戦争の爪痕が色濃く残る場でもあります。瀬相港と押角集落の間には「震洋隊基地跡」があり、第二次世界大戦時の様子をうかがい知ることができます。「震洋」とは、炸薬を載せたモーターボードで敵の艦船に突撃して自爆する特攻隊のことです。加計呂麻島にも特攻隊が配置され、多くの貴重な命が失われました。
震洋隊基地跡はこの特攻隊が基地としていた場所の跡地で、当時と同じ形のレプリカのボートが置いてあります。船が格納されていた横穴など、当時使われていた横穴も今でも残っています。この場所を訪れると、特攻隊がどのような思いを抱えて突撃したのかなど、当時の人たちの心情に思いを巡らせることができるでしょう。コバルトブルーの美しい自然を前にして、悲しくつらい過去の歴史から教訓を学び、平和の大切さについて気持ちを新たにすることができます。
薩川集落から実久集落への道のりの途中にある「夕日の丘」は、その名の通り美しい夕日が望めるベストスポットです。「夕日の丘」と書かれた看板が立っているため、すぐに見つけることができます。大きな夕日、青い海、点在する無人島の3つを一度に楽しむことができる場所なので、晴れた日の夕暮れにはぜひ足を運んでみましょう。
夕日の丘は、大島海峡側と実久方面の2カ所に展望台がありますが、特におすすめなのは大島海峡展望所からの景色です。ただし、大島海峡展望所に向かう林道は大雨などで通行止めになることが多いので、通れるかどうか事前に確認しておくとよいでしょう。早めに行くと、真っ青な海や空が徐々に黄色や赤、オレンジになり、それからまた青や濃紺へと色を変えていく様をゆっくりと眺めることができます。思わず時を忘れるほど美しいフォトジェニックなスポットなので、記念写真を撮りたい人はカメラを忘れずに持って行きましょう。
加計呂麻島に行くのであれば、宿泊先としておすすめなのは奄美大島の南に位置する「ホテルザシーン」です。加計呂麻島まではフェリーで約20分とアクセスがよく、観光するのに便利です。ホテルザシーンは、車の音やビルの明かりなど都会には欠かせない人工物や喧騒から離れて、リラクゼーションすることを目的とした「ネイチャークレンズ」という考え方が主軸となっています。ネイチャークレンズホテルとして、宿泊する人の健康に寄り添いながら、本当の意味で休息できるような場所を提供しています。
ホテルザシーンでは、日頃の疲れをリセットすることができるウェルネスプログラムもおすすめです。たとえば、「快眠体質プラン」や「リセットプラン」などがあり、リゾートを楽しみながら疲労回復やエネルギーチャージができます。事前予約をすれば、地元で採れた野菜やフルーツなどを使用したクレンズメニューを注文することもできます。
プライベートの時間も見事な絶景を楽しめるように、部屋は全室オーシャンビューです。施設内には奄美大島唯一の天然温泉もあり、露天風呂では星空を眺めながらゆっくりと疲れを癒すことができます。
大自然によって造られた加計呂麻島を訪れると、都会とはひと味違った非日常的な気分を味わうことができます。何もせずにただゆったりと時間を過ごすだけで、島の魅力を十分に感じることができるでしょう。また、島ではマリンスポーツ、南国料理、島文化なども楽しめます。魅力の尽きない加計呂麻島では、きっと最高の休日を過ごせることでしょう。
住所 : 〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字蘇刈970
電話番号 : 0997-72-0111
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amami wellness & resort
世界自然遺産奄美大島の最南端に位置する大自然に囲まれたウェルネスリゾートホテル『THE SCENE』。 自然の力で心・体・脳を浄化する「ネイチャークレンズ」がコンセプトに、全室ガラス張りのオーシャンビューの室内からは加計呂麻島を望む絶景を眺めることができます。瞑想、サンセットヨガ、SUPのプログラムも充実しており、ビーチやガーデンなど大自然の中で味わえる極上のウェルネス体験を通し、素敵な時間をお過ごしいただけます。
・全室ガラス張りのオーシャンビュー
・ウミガメと泳ぐシュノーケル
・星空がみえる屋上テラス
・ラグジュアリー空間
・奄美唯一の天然温泉
・充実したアクティビティ体験
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