温泉にはメリットがたくさん!温泉に入ることで得られる効果とは

温泉にはメリットがたくさん!温泉に入ることで得られる効果とは

2020.6.26

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普段、お風呂や温泉に何となく入っている人は多いのではないでしょうか。体の汚れを落とすために毎日入浴する人も多いと思いますが、入浴は溜まった疲れを癒すためにも欠かせない習慣です。特に温泉には、自宅で入るお風呂以上に、体に嬉しいメリットがたくさんあります。そこで今回は、温泉に入ることで得られる効果について紹介します。

温泉には定義がある!

温泉には定義がある!

地中から自然に出てくる温かい水が温泉だと思っている人もいるかもしれませんが、実は国によって定められた「源泉法」により、どのようなものが温泉に当たるのかは、きちんと定義されています。条件は二つあり、まず一つは、源泉温度が25℃以上であること。もう一つは、「リチウムイオン」「水素イオン」「ヨウ素イオン」「フッ素イオン」「メタけい素」「重炭酸そうだ」など、特定の19の成分のうち、1つ以上が規定値に達していることです。この二つの条件は必須条件ではなく、どちらか一つでも満たしていればよいことになっています。つまり、源泉温度が25℃以上あるか、それより低い温度の場合でも、19の特定成分が1つでも規定値に達していれば、源泉法上は「温泉」ということになります。

ちなみに、温泉は特定の場所にしか出ないというイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはありません。地球の内部は高温のマグマとなっているため、深く掘れば掘るほど温度は上昇していきます。具体的には、地中を100m掘るごとに温度は2℃上昇するので、論理的には地中を1000m掘って湧出した地下水は、「源泉法」の定義によれば「温泉」となります。

温泉の種類

「源泉法」の定義によれば非常に幅広い温泉ですが、湧出口(源泉)での泉温によって、4つの種類に分類されています。温度の低い方から、水温が25℃未満の冷鉱泉。次に、25~34℃未満の低温泉。そして、34~42℃未満の温泉。最後に、42℃以上の高温泉です。温泉地の大浴場ではほとんどの場合42℃前後に温度設定されているため、多くの人が温泉としてイメージするのは、温泉または高温泉ではないでしょうか。実際には、「冷鉱泉」「低温泉」が源泉である温泉地もありますが、入浴で最も気持ちよく感じる温度は42℃と言われているため、ほとんどの場合は加熱しなければなりません。また、温泉の温度が高ければ高いほど、含まれる効能成分も増える傾向にあります。

湧出口での泉温以外にも、温泉はその性質によって分類されます。一つ目はマグマ溜まりの熱で地下水が温められた「火山性温泉」、二つ目は地熱や高温岩帯で温められた「非火山性温泉(深層地下水型)」、三つ目は地中に閉じこめられた化石海水を利用した非火山性温泉(化石海水型)」です。

日本の温泉の特徴

さらに温泉は、含有成分の種類と量により、「単純泉」「塩化物泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「含よう素泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」の10の泉質に分類されています。日本の温泉で最も多いのは単純泉であり、源泉数の約32%を占めています。単純泉とは、温泉成分が規定値に満たない泉温25度以上の温泉のことです。クセが少なく、肌触りも柔らかくて刺激が少ないことが特徴で、誰でも安心して入浴することができます。

次に多いのが、約27%を占める塩化物泉です。よく見られるしょっぱい温泉はこれに当たります。入浴すると塩の成分が肌に付着し、汗の蒸発を防いで湯冷めしにくいという特徴があります。また、特有の硫黄臭を放つ硫黄泉も比較的多く、中には乳白色や緑などの色が付いた温泉も多く見られます。日本での数は少ないですが、入浴すると炭酸の気泡が付着することで皮膚が炭酸ガスを吸収し、血液の循環を促して代謝機能を高める効果がある二酸化炭素泉も、人気の温泉の一つです。

温泉の効果

温泉の効果

温泉の効果①温熱効果


温泉には、さまざまな効果があります。まずは、温熱効果です。温泉につかると、体が温まり血管、特に末梢血管が広がります。血管が広がると血の巡りがよくなるため、酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身に行きわたりやすくなり、血液中の老廃物や二酸化炭素を運ぶ機能が活発化します。つまり、新陳代謝がよくなって、体内の不要物質の排泄を促してくれるということです。もちろん、疲労物質である「乳酸」も排出されるため、疲労回復の効果も期待できます。

また、温度の温度によっても期待できる効果は異なります。42℃以上の熱い温泉につかった場合、しっかりと目が覚める覚醒の効果があります。これは、自律神経の中で緊張・興奮をつかさどる「交感神経」が優位に立つために起こります。一方、37~40℃くらいのぬるめの温泉につかると、「副交感神経」が優位に立つため、リラックスして落ち着いた気分になる効果があります。これらの効果は、じっくり湯船で全身を温めるからこそ起こる現象なので、短時間だけ浸かって慌ただしくシャワーを浴びる入浴方法ではあまり効果は期待できません。

温泉の効果②水圧効果


次に、水圧効果というものがあります。これは湯船につかったとき、体の表面が静水圧という水による圧力を受けることで、全身に圧力がかかり生まれる効果のことです。静水圧によって内臓や全身が刺激され、運動することで自然と緩やかなマッサージ効果を全身に受けることができます。湯船につかると自然と息がもれるのは、この静水圧によってお腹やおしりが縮むためです。

全血液量の約三分の一が集まり、この血液が心臓に送り返されるため「第二の心臓」と呼ばれる脚は、通常重力が邪魔をして血液が心臓まで上がりにくいという特徴があります。しかし、入浴すると、この脚も静水圧による刺激を受け、水圧によって血管が細くなり、末端に滞っていた血液や体液が、心臓に押し戻されます。その結果、下肢の静脈の流れが良くなり、血液やリンパ液の循環も活発化される効果が期待できます。湯船に浸かるとむくみが解消されるのも、この働きのおかげでしょう。

温泉の効果③浮力効果


最後に、浮力効果について説明します。温泉につかると、水の中でかかる浮力によって、体重が軽く感じられます。これによって得られる効果が、浮力効果です。温泉に首まで浸かった場合、体重は約10分の1にまで減少し、体を自由に動かすことができるようになります。これにより、全身を支えていた関節や筋肉にかかっていた負担が小さくなり、全身をリラックスさせることが可能です。また、体が軽くなったことで、筋肉が緩むため、出される脳波が「α波」という状態になり、体だけでなく脳もリラックスした状態になりやすくなります。

入浴後には多くの人が爽快感を覚えるものですが、それを裏付ける科学的メカニズムがあることを理解することができます。

温泉の発汗の効果

現代人は、運動不足やクーラーの使用によって、汗をかきにくくなっています。汗をかく機会が減ることで汗腺の機能が低下しやすくなってしまいますが、実は水銀をはじめとした金属系の物質は、汗でなければ排出できないのです。汗をかかずに排出できなかった金属系物質が体内に蓄積すると、頭がぼーっとして判断力が低下したり、怒りっぽくなったりするなど、体にとってあまりよくない症状が現れる可能性があります。また、汗腺の機能が低下した状態で汗をかくと、本来は排出されるべきではないミネラルなどの大切な成分も、一緒に排出されてしまうこともあります。体にとってよくないこれらの症状が出ないよう、意識をして汗をかくようにすることが大切です。

さらに、入浴による温熱効果によって腎臓の働きも高まるので、発汗と同時に利尿も促進されるようになります。尿も汗と同様に老廃物や不要な水分を排出してくれる大切な排泄作用なので、入浴には体の老廃物を排出させるための大きな効果があると言えるでしょう。

温泉と自律神経の関係

人間の体は温度に対して非常に敏感で、1~2℃の違いで体調にも大きな変化が現れます。それに大きく関係しているのが、自律神経です。自律神経には、交感神経と、副交感神経という、二つの神経があります。交感神経は心臓などの動きを活発にさせる効果があり、体を緊張させたり興奮させたりする、いわゆる動の神経です。一方、副交感神経はこれらを抑える働きをもっている静の神経で、体をリラックスさせる効果を与えます。これらの自律神経は体温によって優位性が変わるため、温泉の温度によって高ぶる神経の違いにより、得られる効果が変わってくるのです。

42℃以上の熱いお湯に入った場合は、交感神経が高ぶるため、血圧の上昇、脈拍の増加、筋肉の緊張などが起こります。眠気を感じている時でも、これらの効果によって活動モードに切り替わるため、朝に入るとより効果を実感できるかもしれません。一方、40~41℃程度のぬるめのお湯は、副交感神経を優位にします。血圧や脈拍を低下させ、内臓の働きも活性化してくれるので消化促進の効果も期待できるでしょう。寝る前や、疲れていてリラックスしたいときにはおすすめです。

このように、泉温によって優位に立つ自律神経は異なります。入浴をするときには、目的に応じて温度を変えてみると、期待する効果が得られるでしょう。

週一回で動脈硬化予防に?

先にも説明したように、温泉には温熱効果と言って、血管を広げ血の巡りをよくする効果があります。ある調査では、自宅に温泉を引いている人は、引いていない人と比べて血圧の薬を飲んでいる人の割合が少ないという結果が出ています。また、週に1回以上温泉に入っている人は、悪玉コレステロールの値が低く、善玉コレステロールの値が高いという結果も出ています。悪玉コレステロールは、動脈硬化を引き起こすリスクを高める物質です。温泉入浴の習慣は、こうした悪玉コレステロールの増加を防ぎ、コレステロール値を改善することに役立つ可能性があると考えられています。

また、温泉に入ることで、血を若返らせると言われる一酸化窒素(NO)が増えることが分かっています。温熱効果と合わせて、血の巡りだけでなく血液自体の性質も改善することで、動脈硬化の予防に効果的であると考えてよいでしょう。

温泉に入ってリラックス・健康になろう!

温泉にはリラックス効果だけでなく、健康の面でも多くのメリットがあります。健康のためにも、今からでも温泉に入る習慣を身に付けてみてはいかがでしょうか。日本全国の有名な温泉地を巡るのもいいですが、実は離島にも素敵な温泉があります。人とは違う温泉体験をしてみたいと思っている方は、ぜひ離島、奄美大島の温泉を訪れてみてください。きっと極上の体験ができるはずです。

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